三つ葉のクローバー

ラブライブ!が好きです。無印の推しは穂乃果、希。サンシャインはダイヤ。新田恵海さんのファンです。

届かないシャイニーだとしても(ラブライブサンシャイン2期10話感想)

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 3人の思い出の星座早見盤に涙を流す鞠莉。お嬢様の鞠莉が雑誌の付録みたいなちゃっちい星座盤を大事に取っておいているのは非常に可愛いですね。部屋が殺風景なのは引越しの準備をもう始めているからなんですかね、段ボールっぽいものも見えます。

 

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 黒塗りの高級車で登場する黒澤・鹿野姉妹。黒塗りの高級車だったり勘当って言葉を小さい頃から知ってたりと黒澤家もイロイロと怪しい部分がありますね。ドラマCDではダイヤが「うちはヤクザじゃない」とは言っていましたが。ルビィが小さい頃から怖いおじさんたちに囲まれて育ったと考えれば男の人が苦手なのも納得行っちゃいますね。

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「あんなに喧嘩したのに、相変わらずですわね」結局相談せずに自分のことは自分で決めてしまう3人。でもそれでいいのだと、ここのハグは1期9話のハグとはまた違う意味を持っているのでしょう。

 ちなみにこのシーンで使われているトンネル、現実の淡島だと電飾が付かなくなっている箇所があったり中に閉店したレストランがあったりします。半ば廃墟と化しているトンネルでもう叶うことのない願いを口にする鞠莉の姿には、何とも言えない寂しげなロマンがありますね。

 

 ラブライブサンシャインは、成長していくのではなくキャラが自分の欠点まで含めて自分の個性なのだと自信を肯定していく物語だと私は思っています。もちろん欠点を受け入れて自信を肯定することは成長だと思いますし、欠点を克服してなかったことにしてしまったらそれはむしろキャラの個性を殺されたように感じてしまいます。

 

 1期だと梨子ちゃんのストーリーがわかりやすかったと思います。梨子は自分が書いた曲、海に還るものを、そして自分自身をどうしても好きになれませんでした。梨子は過去の自分を乗り越えて新しい曲を書いたわけではありません。「素敵だね」と言ってくれた千歌ちゃんがいたから、梨子は自分が好きになれなかった自分自身を好きになることができ、かつて演奏できなかった海に還るものを演奏してコンクールで賞を取ることができたのです。

 

 2期ではルビィがそうでした。ダイヤはひとりで考えてスクールアイドルをやることを決めたのが嬉しかったと言っていましたが、ルビィはひとりでスクールアイドルをやることを決意したわけではありません。そこには影で動き、背中を押してくれた花丸ちゃんがいました。函館でのお姉ちゃんへのプレゼントも、花丸ちゃんと善子ちゃんに理亜ちゃん、そして何よりずっと勇気をくれていたお姉ちゃんがいたからこそ成功したのです。気弱なルビィは、お姉ちゃんが望むようにひとりの力で進んでいくようになれたわけではありませんが、みんなの力を借りながら少しずつ進んでいくのです。

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 HAPPY PARTY TRAINを思わせるシーン。「だからもう行かなくちゃひとりでも行かなくちゃ思い出を口ずさんで」シルエットは3年生3人だけ。

 HPTの空を飛ぶシーンは銀河鉄道の夜を思わせるものでした。銀河鉄道の夜は同乗者を変えながら空の旅を続ける物語でした。学校というものも、生徒が毎年入れ替わっていきながらも存在が続いていくものです。

 3人だけで旅を続けるバスと存続する浦の星。どちらも小原鞠莉が望んで叶わなかったものが夢として現れているシーンなのです。

 

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「この雨だって全部流れ落ちたら、必ず、星が見えるよ。だから、晴れるまで、もっと、もっと、遊ぼう」届かない星に手を伸ばす未熟DREAMERたち。

 果たして彼女たちは星に願いを届けることができたのでしょうか。私は彼女たちが見た流れ星は夢の中で見たものなのではないかと思っています。星座盤に果南が描いた星は見えない星の代わりに願いをかけるためのもの。本物の流れ星が見えたのなら、そこに8個の星を描き足す必要などないのだから。

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 廃校阻止、そしてずっと一緒にいる3人。決して叶うことのない願いのために足掻き、涙を流す鞠莉。涙が全部流れ落ちた先のシャイニーを探す彼女こそが、学校がなくなっても存在した証を残そうとするAqours,μ'sとは違うサンシャインの「みんなで叶える物語」のもうひとりの主人公と言えるのではないでしょうか。

 

「見つかりますように、輝きが、私たちだけの輝きが、見つかりますように」

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 7話以降の千歌からは、どうにも普通星人なんだか本物の怪獣になったのか、輝きが見つかったのか見つけられないのか宙ぶらりんな印象を受けてしまいますね。今回の空に手を伸ばしながら言ったセリフは文句なしに大好きなのですが。1話で「泣かない!」と言っていた千歌が「全部流れ落ちたらきっと星が見えるよ」と雲に隠れて見えない輝きに手を伸ばすシーンはサンシャインを通しても屈指の名シーンだと思います。