三つ葉のクローバー

ラブライブ!が好きです。無印の推しは穂乃果、希。サンシャインはダイヤ。新田恵海さんのファンです。

普通星人が巻き起こしたキセキの波(ラブライブサンシャイン2期6話感想)

 2期6話、千歌が普通星人という主人公らしからぬ属性に焦点を当てながらも千歌が主人公としての貫禄を見せ付けてくれた、また普通星人の千歌がなぜ主人公なのか、それに答えを出してくれた回でもありました。

 

 千歌の普通星人という属性については以前も書いたのでよろしければこちらも。

konohachanjp.hatenablog.com

 あまりの危険性から封印された技に千歌が挑むという展開、すごく少年漫画というかキン肉マンを連想させましたね。途中までライブ中にマッスルリベンジャーでも披露するのかと思ってました。

 バク転キメた果南の横でなぜか土下座で足を挫く鞠莉はなぜかマッスルスパークの実験台にされて戦闘不能になったテリーマンを思わせますね。

 

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 堕天する梨子。隠れオタクがオタク友達を見つけてはしゃいじゃってるアレですね。

 さて、1期では違う学年の子との絡みがあまりなかった梨子が善子と仲良くしている。これは梨子と千歌の距離が少し離れたということでもあると思うのです。

 千歌は梨子に手を差し伸べることで普通星人から人を笑顔にするスクールアイドルへの一歩を踏み出した。梨子は千歌に素敵な曲だと言ってもらえたことで以前は好きになれなかった海に還るものという自分が作った曲、そして自分のピアノを肯定することができました。

 自分で自身を肯定することができるようになった梨子は千歌に自身を肯定してもらう必要がなくなった。そして千歌が自身を肯定することはまさに今回のテーマです。互いに肯定し合う必要がなくなった千歌と梨子は以前ほど距離が近くなくなった。これも「離れていても想いはひとつ」ということなのではないでしょうか。

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 ノートを投げ捨てようとする果南。モノを投げるのはどうやら果南のクセのようですね。ルビィちゃんが作ってくれた衣装まで捨てようとするのはやめようよ……

 1期の時点では3年生の物語は3年生だけのものでした。最終話のミュージカル風のシーンでも3年生の加入にまつわるくだりはバッサリカットされています。果南は「押し付ける」と表現していましたが、2年前の果南たちが乗り越えられなかった壁、途中で終わってしまった物語は千歌に、そして今の9人のAqoursへと託されることになります。

 

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 圧倒的なパフォーマンス、それは歌とダンスのレベルだけではないと話す聖良。何かと自分たちの力を誇示していた1期の頃と比べると視野の広がりを感じさせます。

 今回の話では千歌がバク転をキメていましたが、彼女たちは一期の時点で軽々とバク宙を披露していました。決勝ではもしかして姉妹でコレくらいのパフォーマンスを披露してくれるのではないでしょうか。

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 しかし果南がセイントスノーは1年の頃の自分に似てるって思ったのはアレですかね、「バク転キメればラブライブに優勝できる!」って思ってたところだったんですかね。

 

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 千歌が普通怪獣だったとふたりに話す梨子。千歌と梨子のふたりだけの秘密だった"普通怪獣"は、ここで曜と果南にも知られることになります。

 千歌は自己評価の低さを抱えながらもポジティブに振舞おうとする子です。心が折れた梨子が相手だったからこそ自分が普通星人である悩みを話せたと思うのですが、どうやら曜にもその悩みは察しがついていたようですね。千歌の普通へのコンプレックスを察していたからこそ、「何でも器用にできる(と誤解されがちな)自分と一緒じゃ嫌なのかな」との悩みを抱くようになったのでしょう。

 

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 夜中まで練習する千歌。オーバーワークというとかつての穂乃果を思い出して心配になるところですが、そもそも夜中に練習できること自体が練習をするときにクッションになってくれる砂浜が近くにあるからなのです。「味方なんだ空もこの海も」ということでしょうか。砂の上だとそもそもジャンプしにくそうだという気もしないではないですが。

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 みんなに恩返しをしなきゃと言っていた千歌に「今のAqoursができたのは千歌のおかげ」だという梨子と曜。千歌のすごいところはみんなのキラキラを肯定できるところ。だから梨子は自分のピアノを再び肯定できた。ルビィは自分の意思でアイドルを始めることをできた。花丸はひとりきりの世界から飛び出すことができた。善子はヨハネでいることができる。3年生は再び夢を追いかけ、託すことができた。

 梨子は続けて言います。「自分のことを普通だって思っている人が、諦めずに挑み続ける。それができるってすごいことよ」と。「今度はやめない?」と母親に言われた千歌。本当に普通星人だった頃の千歌は、すぐに諦めてやめてしまう人だったのでしょう。それがスクールアイドルを始めてからは、たとえ0票だったとしても諦めない。答えが見えないなら見えるまで足掻き続ける。曜ちゃんの「やめる?」の問いに対して悔しいじゃんと答えを出せた頃から、千歌は自分では気付けていなくても普通星人から脱却を果たしていたのです。

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 果南は千歌が飛ぶ前に「ありがとう、千歌」と言っています。飛ぶ前から千歌が飛べることを確信していたのでしょう。あるいは、たとえ飛べなかったとしても、Aqoursを再び作ってくれたことに対して、自分たちの夢をつないでくれたことに対して、自分が諦めようとしたことに最後まで足掻いてくれたことに対して、たくさんの意味を「ありがとう」の一言に込めたのでしょう。

 千歌が果南ですら諦めようとした技をキメたのは、まさにキセキでしたが一生懸命何かをしたい、何かを変えたいと夜中まで練習していた、その当然の結果だとも言えます。

 タイムリミットギリギリで成功したのも、そもそもあの技をやるということになったのもただの偶然、ですが偶然だったからこそ運命だったのかもしれません。

 千歌は普通星人だけど、自分のことを普通だと思っているような人だからこそすごい、みんなのキラキラを肯定できる。今回はまさに捉え方によって意味が変わるというサンシャイン2期の前半を総括するにふさわしい内容でした。

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 次回のタイトル「残された時間」、またタイトルを全員で読み上げている辺り今度こそ廃校が決定してしまいそうではありますが果たしてどうなるのでしょうか。