三つ葉のクローバー

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レオパルド、ネオサイタマではごくありふれた、サツバツとした夜に殺されたサンシタニンジャ、そのハイクについて

 レオパルドはニンジャスレイヤーに登場するサンシタニンジャである。彼が登場するする「ア・カインド・オブ・サツバツ・ナイト」はツイッター版でわずか3セクションの短編エピソードだ。

 

 

 わずか1ツイート140字のニンジャ名鑑ですらスペースが余ってトイのことに触れられている。これといった特徴はないとすら言われている。

 彼はネオサイタマの元スラッシャー、ニンジャソウルに憑依されてからは悪のニンジャ組織ソウカイヤの末端ニンジャとなった。

 

 強盗をしていた彼はデッカーに殺されかけ、そのときニンジャソウルに憑依されニンジャとなった。

 

 彼は無敵の存在に生まれ変わってもやはりサンシタであり、ニンジャの世界の中で末端として生きることを強いられるのだ。

 そして彼はエリート集団シックスゲイツからマルナゲされたケチな調査以来の最中にニンジャスレイヤーと交戦し、傷ひとつつけることすらできずに殺される。ニンジャスレイヤーからの逃走中に遭遇したデッカーに、レオパルドが重傷を負っていたとはいえ人間と刺し違えて致命傷を負うという体たらくである。

 

 彼はニンジャスレイヤー作中で「ハイクを詠め」と言われて実際に詠んだ最初の人物(のはず)だ。このハイクはレオパルドが逃走中に目に入ってきた看板の文句を繋げただけのものだ。彼の末期の言葉はハイクだったのだろうか、それとも混濁する意識の中でうわごとを呟いただけだったのだろうか。

 この作品の世界のハイクには特別な力が宿る。マツオ・バショーは神秘的なハイクの力で敵を葬ったという。サンシタであるレオパルドにはハイクにコトダマを込める力などない。それでもこの世に何か言い残そうとする彼の未練が詠ませる。目に入った言葉だけを繋げた、寂しい夜に死ぬ、実際安い、インガオホーな彼の人生を表した、実際安いハイクを。そうして彼は爆発四散する。

 ニンジャは死ぬと爆発四散する。衰弱死や病死などの場合を除いて。行き場を失ったニンジャソウルのエネルギーの暴走が憑依者の体を爆破させるのだ。「サヨナラ!」のシャウトは、生きようと必死にもがいた者の、行き場を失った魂の叫びなのだ。

 

 ありふれた夜に殺された、ありふれたサンシタニンジャのレオパルド。彼はニンジャとして生まれ変わっても末端として虐げられ、ブザマを晒しながらも生き延びようともがいた。彼の生きようとする意思が最期に安いハイクを詠ませ、その魂が末期の叫びと爆発四散のエネルギーを生み出したのだ。