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三つ葉のクローバー

ラブライブ!が好きです。無印の推しは穂乃果、希。サンシャインはダイヤ。新田恵海さんのファンです。  ツイッター→https://twitter.com/konoha_chan_jp

シン・ゴジラを見てきました。(ネタバレ全開)

 シン・ゴジラ、ついに見てきました。ちなみにゴジラシリーズはひとつも見たことはないです。みんながあんまりにもおもしろいおもしろい言うもんだから見に行きました。もっと早く見に行けばよかったと後悔しましたね。

 オタクが作ったオタクが好きなオタクの映画ですよこれは。みんなネタバレしないように気をつけてたけどその気持ちがわかりました。あと専門用語のようなものを出しまくるけど説明がとにかく足りないので各方面のオタクが得意顔で解説してますよね。僕も得意顔で解説したくて仕方ないので今こうしてブログを書いています。

 

 

 僕のTLで「血液凝固剤」「シン・ゴジラは怪獣ではなく災害としてのゴジラ」「東日本大震災のメタファー」ってツイートがけっこう流れてきたんですね。(というかそういうのをリツイートしてる人がいた)だからシン・ゴジラヤマタノオロチみたいな話なのかなあというのを想像して行ったんですね。そしたらどうですか。想像以上にヤマタノオロチでしたよ。ポンプ車につけられた「アメノハバキリ」なんてもうまんまヤマタノオロチを倒した剣の名前ですからね。

 ちなみにヤマタノオロチってのは頭が8個ある蛇のことですね。オロチが毎年娘を生け贄に要求してくる。それをスサノオが酒で酔わせて酔いつぶれている隙に剣で頭を斬っていくってのが神話のヤマタノオロチのエピソードです。詳しくはwikipediaでも見てください。

 このヤマタノオロチってのは水害のメタファーでオロチ退治は治水工事のことなんじゃないかって言われています。これに限らず東洋の世界では龍ってのは荒れ狂う川のメタファーなんですよ。だからゲームでも蛇みたいな形した龍は嵐を操るのです。あと日本神話だとかギリシャ神話みたいな多神教の神は災害のメタファーであることが多いんですよね。善とか悪とかそういうものではない。理不尽に人の命を奪っていく自然災害。それに人格を持たせることで彼らは神だから、偉大なものだからちっぽけな人間の命が奪われるのは仕方ないと死を受け入れるために作られた神。

 シン・ゴジラ東日本大震災のメタファーでありあの世界のゴジラ東日本大震災ヤマタノオロチであり神なんですよ。(劇中ではあえて神って表現を登場人物が使うことは避けられていますね。石原さとみが一回言っただけ。のはず)最後にゴジラと共存しなければならないって言っていたのもゴジラが神だからですよね。川の近くでなければ(水がなければ)文明は生まれない。あの世界ではゴジラエネルギーは既に世界中にばらまかれてしまった。破滅か福音か。パンドラの箱は開けられてしまったあと。ゴジラエネルギーはまた暴走するかもしれない。悪用する者が現れるかもしれない。とにかくもう存在しているものはどうしようもない。うまく使う、共存するしかないんですね。まあ現実の世界に当てはめるなら核エネルギーそのものですよね。

 

 あと首相はなんで最初あんなに渋ってたのかって話ですね。最初は頼りない人に見えるけど段々きっちり決断を下せる人だってのがわかってくるじゃないですか。じゃあなんで最初防衛出動をあんなに渋ってたのかって話ですよね。

 まず防衛出動ってのが作中でも言われてた通り自衛隊ができてから一度も発動されたことのないレベルのそれこそ武力行使だったのがひとつ。まあそこは僕はあまり詳しくないので。

 あとは会議で誰だったか忘れたけど「私有財産を破壊する恐れがある」ってわざわざ難しい言い方してくれてるんですね。言い換えると憲法9条で武力を放棄したはずの日本が行政の武力で市民の財産権を侵害するってことなんですよ。財産権は憲法29条で認められています(正当な補償のもとに、これを公共のために使うことができるとも書かれていますが「公共のため」の範囲が問題なんですね。だから首相は確実に倒せるのかと確認したがっている)。要は憲法何個も破るようなことを許可出して責任取れと迫っているわけで、そりゃあ誰だってそんなの許可なんて出したくないよと。所有権の絶対は大日本帝国の頃から憲法に明記されていたことだし近代国家の憲法ならまず書かれていることで資本主義社会の前提なんですがさすがに話が長くなりすぎるし逸れまくるのでこの辺で。

 まあともかくシン・ゴジラおもしろかったですね。爆弾くらえばそのエネルギーを放出する形で火炎を吐くというのがまた自然破壊で結局は人間が苦しむってことなのかなあ、災害の神としてのゴジラなのかなあと感じたり。