三つ葉のクローバー

ラブライブ!が好きです。無印の推しは穂乃果、希。サンシャインはダイヤ。新田恵海さんのファンです。

ケツからバケモノが出てくる映画、バッドマイロ

 バッドマイロって映画を見たんですがね、これがかなりおもしろかったわけですよ。どんな話かって一言でいうならタイトルの通り。ちなみにコメディ映画だったけどぜんぜん笑えなかった。

 

 アマゾンのあらすじはこう。

 

『E.T.』より醜くて、『グレムリン』より千差万別。そして『テッド』よりワルなのに、なぜかキュートで憎めない。
お○りから飛び出して、お○りにもどる!?あらゆる常識を破壊する前代未聞のラブリー・モンスターが日本襲来!!

超イヤミな上司、窓際ならぬトイレへの左遷、しつこい母親と若すぎるボーイフレンド、プッツンな父親・・・
不運続きのダンカンのストレスはついに極限に達し、しばし猛烈な腹痛に襲われては記憶を失うようになる。
同じ頃、彼の周りでは何らかの動物にやられたような、奇妙な惨殺事件が続いていた。
ストレスに身を滅ぼされそうなダンカンは、ある日催眠術師の助けを求める。
そして、自分の腹痛と怪奇殺人事件のそれはそれは恐ろしい繋がりを知ることに・・・!

 

 本国ではどうだったか知らないけど日本ではテッドみたいなお下品でカワイイマスコットのB級として売るつもりだったんでしょうね。でもデザインがぜんぜんカワイクない。

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  いやテッドよりワルだって言われなくても手に取った時点でわかるでしょ。

 で、まあここから思いっきりネタバレなんですけどこの全然カワイクないマイロ、実は主人公のダンカンの負の感情が具現化したものなんですね。え?あらすじ読んだ時点でわかった?そんなあなたはなんて賢い人なんだ!まあブレイブストーリーの黒ワタルくんみたいなもんですね。カワイクないけど。ちなみにマイロが傷つくとダンカンにもダメージが伝わるんですね。つまりジョジョのスタンド。ケツから発現するスタンド。

 それでイヤな上司とかをこのカワイクないマイロくんが殺していくわけですけどね、精神科医と話してるうちに殺したいほどストレスが溜まる根本の原因がわかるんですよ。ダンカンは小さいころに父親がいなくなってて自分は捨てられたと思ってて、それが根本の原因になっているようなんですよ。この父親がまたイヤなやつで息子の誕生日すらも忘れてるし「俺は今を生きてるんだ」って言って息子とロクに話をしようともしない。

 そんなクソ親父を何とか精神科医のところまで連れて二人で話をするんですがこの父親、どうやら自分が父親になる自信がなくて自分なんかいない方がマシなんじゃないかと思って逃げ出してしまったそうなんですよ。それでも父親がいてほしかったと激昂するダンカン。ついに抑えきれずにマイロを召喚してしまいます。すると父親の方も腹を抱えて苦しみだしてケツからスタンドを発現させてしまうのです。スタンド使いは引かれ合う、いや、遺伝してしまうのかッ!

 ここからがもう壮絶。ダンカンが止めるのも聞かずにマイロは父親のスタンドに襲い掛かります(父親のスタンドにも名前はついてたけどなんだったっけな)もう自分でも父親に対する恨みを止められなくなっちゃったんですね。うしろからマイロを酒瓶で殴る父親、やっぱりこいつは息子の負の感情に向き合えなかったんですね。ついに刃物を手に取るマイロ。父親のスタンドを刺す、刺す、刺す。苦しむ父親。ここでようやく言うわけです。いままですまなかったと。ダンカンも言います。わかってると。それでもマイロは刺し続ける手を止めません。

 暴走するマイロはダンカンの妻のところに向かいます。ダンカンの妻は妊娠していてその子供を殺そうとするんです。ダンカンも父親と同じで子供と向き合う自信がなかったんですね。妻を襲おうとするマイロをダンカンは止めようとするんですがどうしても止められなくてマイロの手足を切り落とすんですよ。ダンカンは自分の子供の存在を受け止めるために自分を殺すことを選んだんですね。最後は家族のパーティーの場で完全にボケてしまった父親にケーキを食べさせてあげるシーンで終わります。

 許せない親ともう一度向き合うことがどんなに難しいか、大人になれなかった人間が親になるということがどんなに苦しいか。B級だからこそこんなにエグい描き方ができたであろう考えさせられる作品でした。